// マリオネット・ルゥ






・・・ マ リ オ ネ ッ ト ル ゥ ・・・



音楽が鳴りやまないの

目を覚ますと木箱の中は涙の海


音楽が鳴りやまないの

あぁ また聴こえる ヴァイオリンの音色

黒靴の足音が

近づいて

近づいて

拍手の中でわたしわたし


笑顔のルゥになるの





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// 叶うなら・・・





・・・ 叶 う な ら ・・・




叶うなら

石の棲み家に

身を潜む

うすきすみれの二輪になりたい








// 哀愁少年





.....  哀 愁 melancholy 少 年  .....





 遊べぬ少年(こ)


月に衣を脱ぎましょう


月の淵から涙がこぼれ青白い頬つたう夜は

君がいちばん清い夜

哀しいほどに美しい心の水音聴きましょう


遊べぬ少年

月に衣を脱ぎましょう

月に鎧を脱ぎましょう




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// 白き蝶々の はらり 舞う






 水 千 草 すいちぐさ 作 品 集 よ り 





・・・ 永 遠 の ・・・



永遠の

深きを秘めてすじ雲の 彼方の青よ 青よ 青よ







・・・ 木 洩 れ 陽 は ・・・



木洩れ陽は

無限の空よりこぼれ落ち 白き蝶々のはらり舞う



・・・ 早 春 の ・・・



早春の

木立は浅くまどろみて 秘めし色香に風のささやき



・・・ 鳥 た ち を ・・・



鳥たちを

深みにやさしく迎え入れ 夕むらさきに染まりゆく森



・・・ 宵 待 ち て ・・・



宵待ちて

絹 深々と染まりゆく 君 オリエントの風なびかせて



・・・ ア ジ ア 遊 風 ・・・



まっすぐな

黒い瞳を持つ人の 住む郷いずこ アジア遊風

 




・・・ 雅 夜 に ・・・
みやびよに



夜 に
                    
縄文の君照らす月 

今 東
やま の 端 に 昇りくる神秘



・・・ 疼 く 胸 ・・・


幻 花 一 輪

狂 花 一 輪


疼 く 胸















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・・・ 幾 ・ 千 ・ 無 ・ 限 ・ 不 ・ 思 ・ 議 ・織 ・ り ・・・




わたしを包む繭の色

幾千無限の赤がある

幾千無限の青がある
幾千無限を紡ぎつつ 幾千無限の不思議織り




わたしを包む繭の色

幾千無限の雨の色

幾千無限の風の色
幾千無限を紡ぎつつ 幾千無限の不思議織り




わたしを包む繭の色

幾千無限の虹の色

幾千無限の夕焼けの色
幾千無限を紡ぎつつ 幾千無限の不思議織り



ほぐしほぐし紡ぎます
パタンパタンと 織る わたし色







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